★倭人伝には、文脈不整合や重複表現などが多い。

<重複表現>

例① 伊都国の表記

▪️到伊都國。官曰爾支、副曰泄謨觚、柄渠觚。有千餘戶。世有王、皆統屬女王國。

     郡使往來常所駐。【旅程記事】

▪️自女王國以北、特置一大率、檢察諸國、諸國畏憚之。常治伊都國【文化記事】

例② 狗奴国の表記

▪️其南有狗奴國、男子爲王。其官有狗古智卑狗、不屬女王【旅程記事】

▪️倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼、素不和【年代記】

   ☞特に狗奴国の官の名を先に挙げて、王の名を後にあげる書き方は支離滅裂。

<不自然な文脈(文化記事)>

例③ 倭人の迷信の表記

     ▪️其行來渡海詣中國〜名之爲持衰。・・・

     ▪️ 其俗舉事行來、有所云爲〜其辭如令龜法、視火坼占兆。

    ☞倭人全体の風俗として「令龜法」をあげて、個別として「持衰」を上げるべき。

例④ 倭国という言い直し(話題語の無視)

     ▪️所有無與儋耳朱崖同、**倭**地溫暖〜